パワードワーカー正規品を2台使用した「最大積載量300kg」の耐久性検証実験

【テコの原理】

パワードワーカーはテコの原理を利用し、重量物運搬を可能にしています。

フォークを取り外したパワードワーカー本体を「2台」用意する。パワードワーカーの高さは連結ジョイントピンを使用することで丁度、くさび緊結式足場材と同様のピッチとなる。そのため、くさび緊結式足場材を利用して本体の前後に台車を延長することができ、長尺物の運搬が可能になる。通常、パワードワーカーの積載量は一台当たり150kgだが、今回2台をドッキングして使用することで実際に積載量300kgの運搬が可能なのか実験を行った。
①本体同士を縦に積み上げでジョイントピンで連結し、本体の外れ防止のためにドッキング部をボルトで固定した。
②本体2台がドッキングした前後に、くさび緊結式足場材を取り付ける。台車の組み合わせに使用した材料：●1.8ｍ支柱×4●0.9支柱×2●0.6ｍブラケット×4●0.4手摺り3●0.6張り出しブラケット×2
③本体に差し込む足場材のドッキング個所も外れ防止のためボルトで固定した。

①4ｔユニックを使用し、3.6ｍの支柱の束を20本吊り上げて本体上部に設置する。
②この時、運搬する重量物の中心と、台車のバランスを考え微調整をしながら載せる。
③運搬は2人以上行なった。
④台車の方向転換は、張り出しブラケットで前輪を浮かせるように少しづつ回転させ方向転換ができた。

コメント
今回の検証は、より現場環境を想定し砂利道や坂道で行った。実際に積載量300kgを載せて運搬してみたが、実際に運搬は可能であった。方向転換も可能だった。効率よく運ぶのであれば2人以上の運搬を推進したい。
前輪を浮かせるときに後輪に負荷がかかりタイヤがへこみかけた。原因としては、方向転換した場所が少々坂道だったこともあり後輪でも、片方の後輪に負荷が集中したことや、今回検証した積載量は300kgをオーバーしていたことが考えられる。
協力会社:SK‘sLLC

A：3.6m支柱×20本検証実験

B:1.8ｍ手摺り×65本検証実験

C:1.8ｍアンチ×20枚検証実験