人力運搬の現実を変えるスペックが明らかに
試作品によるパワードワーカーの実際の運搬検証を行いました。
【テコの原理】
パワードワーカーはテコの原理を利用し、重量物運搬を可能にしています。
■使用部材
パワードワーカー本体(PW400S) 900mm支柱4本・200mm手摺り2本・400mm手摺り4本・ブラケット2本・センターアダプター2個 フォーク400mm ロングホークアタッチメント600mm
■運ぶスタイル
a 縦バージョン
b 横バージョン
■運ぶ仮設機材
①アンチ 1,800mm
②支柱 3,600mm
③手摺り 1,800mm
④メッシュカゴ・プラケットなど
■最大積載量150kg以内での検証実験
■検証に使用した仮設機材メーカー
三栄工業(株) ハンマーステップ
■検証実験した仮設機材・サイズ・重量・検証時の数量と総重量
足場板(アンチ)
※縦運び 400×1,800mm 13.9kg 6枚83.4㎏
◇パワードワーカーにそのままアンチを立てかけても倒れなかった。※急こう配の坂道では本体が動き出すことも懸念されます。
◇手持ち部分に力をかけることで持ち上がりバランスよく運搬でき方向転換も容易だった。
※縦運び 400×1,800mm 13.9kg 8枚111.2㎏
◇持ち上がってしまえばバランスよく運搬や方向転換も容易だが、持ち上げ時はかなり重く感じた。
足場板(アンチ)
※横運び 400×1,800mm 13.9kg 10枚 139kg
◇持ち上げ部分を600mmブラケットから600mm張り出しブラケットに変えることで、力が入れやすくとても持ちやすくなった。
◇パワードワーカーの車輪の中心が支点となるため、アンチの中心部を車輪の中心部付近に置くことでアンチが10枚でも容易に運搬できた。持ち上げる力もほとんど気にならない程度だった。
足場板(アンチ)
※縦運び 400×1,200mm 9.8kg 15枚 147kg
◇作用点となる車輪の前後のバランスを考えて重量物を載せることで簡単に持ち上がり運搬・方向転換も容易だった。
支柱
横運び 3,600mm 13.4kg 10本 134㎏
◇作用点となる車輪の位置を考えるだけで3,600mmの支柱10本でも簡単に持ち上がり運搬・方向転換も容易だった。
手摺り 1,800mm 4.6kg 20本 92kg
◇アンチや支柱と比較しても軽量であったため簡単に持ち上がり運搬・方向転換も容易だった。
メッシュカゴ 1000×800×840
ブラケット 600mm 2.6kg 20本 52kg
◇1.5t用のメッシュカゴだったため、サイズが大きいため作用点が支点から離れてしまいかなり重く感じた。
◇メッシュカゴにブラケットを20本入れただけで持ち上がらなくなってしまったが、張り出しブラケットに変更し支点から力点までの距離を伸ばしカゴを上げることができたが、持ち上げに力が足りなかったため、張り出しブラケットの受けにアンチを4枚載せたところ簡単に持ち上がり運搬・方向転換もできた。
協力会社:SK’sLLC