運搬バージョン
縦バージョンの特徴
縦バージョンはフォークが使用できるため、このフォークを使用することで、荷物をすくい上げて運べるという特徴をもっています。また、立てて運ばなければならない仮設トイレ・冷蔵庫などを運ぶ時にも有効です。例:発電機・溶接機・仮設トイレ・メッシュパレット・冷蔵庫・洗濯機などの箱類。積載量は100kg程度を目安にしてください。
縦バージョンの一人運搬
横バージョンの特徴
横バージョンは、オールマイティに運搬が可能です。特に支柱などの長尺物の運搬に適しています。荷台の下部・側面部にアンチを設置することで、小物類も簡単に運べます。緊急時の担架としても使用できます。最大積載量は130kgです。
横バージョンの一人運搬
簡易横バージョンの特徴
簡易横バージョンは、ジョイント部分にロックピンを使用し、より少ない足場材で横バージョンを組み立てる台車になります。通常の横バージョンでは、パワードワーカーの前後のピッチを合わせサイドの支柱でロックする組立方法でしたが、簡易横バージョンでは支柱の抜け止め防止をロックピンで行うため、少ない足場材で短時間に組み立てることができます。アンチ運搬時は横ずれ防止がないため平積みになります。最大積載量は130kgです。
簡易バージョンの特徴
簡易バージョンは、短時間で組立が可能なため、現場ですぐにでも使用したいときにおすすめです。最大積載量は130kgです。
パワードワーカーは現場状況に応じて、多様なスタイルにカスタマイズできる組立式運搬台車。この利便性をいかにうまく活用するかで作業効率も変わってくると思います。使用方法としましては、大きく分けると2通りのが考えられます。一つは、本体を立ててフォークを活かして運搬する方法(縦バージョン)です。もう一つは、車輪が動く方向に本体を倒して使用する運搬方法(横バージョン)があります。
基本的な運搬方法
運ぶもので運搬スタイルを使い分ける
例えば、縦バージョンでアンチや1.2mまでの手摺りなどを運ぶならとても便利ですが、長尺物の支柱となりますと「縦バージョン」での運搬は難しいと言えます。足場の解体などで全ての種類の足場材を運ぶという設定でしたら「横バージョン」での運搬がおすすめです。しかし、現場にパワードワーカーが数台ある場合は運ぶものによって運び方を変えることで作業効率も上がると思います。運搬の際は下記の表を参考にしてください。
支柱 | 支柱 | アンチ | 手摺り | 手摺り | ジャッキーベース | 筋交い | その他(シート・アンダーベース)など | 得意作業 | |
1.8m~3.6m | 0.6m~1.2m | 0.6〜1.8m | 0.4m~1.2m | 1.8m | |||||
縦バージョン運搬 | ✕ | 〇 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | ✕ | 〇 | 一つが重い物体の運搬 |
横バージョン運搬 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 長尺物運搬 |
※縦バージョンで運搬する場合はフォーク上にカゴを載せると多種の運搬が可能になります。
運搬のコツ
職人さんは呑み込みが早いので、もっと便利な運搬方法を考えてしまうかもしれませんが、開発・検証の段階で分かったことは、縦バージョン・横バージョンで運搬しても大きなポイントは「バランス」にあると思います。車輪の軸が支点となりますので、そこを中心に前後で重さのバランスを取ることでわずかな力で運ぶことができるようになります。慌てて運ぶのではなくバランスを考えてコツをつかむことが大切です。
パワードワーカーを使用した運搬に慣れるまでは、90kg程度の運搬練習をおすすめいたします。
※必ず、最大積載量を守り大切に使用しましょう。縦バージョン・横バージョンを作る足場材の重量も考慮し、最大積載量は140㎏程度を目安にしましょう。
また、パワードワーカーを使いこなすには、センターアダプターや張り出しブラケットなどの副資材を有効に使うことがポイントになることがわかりました。
関連記事一覧
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。